第5回 Pinpoint Picture Books Competition
審査結果発表

第5回Pinpoint Picture Books Competiiton 入賞作品及び入賞者、選考にあたっての1次、2次、最終選考
通過者、作品を発表します。 応募数220作品。審査の方法は、1次審査は個別審査で審査員がそれぞれに作品を
読み良いと思うものをチェックします。この1次審査でチェックが入った作品が1次審査通過です。2次審査以降
は、審査員が全員揃い多数決制。最終選考は、2次審査通過作品を1点1点、細かな点まで審議されます。今年の
応募作は、1次通過作品が昨年より増えています。入賞作品の発表とともに、通過作品のリストも掲載いたしまし
た。今回、惜しくも入賞を果たせなかった人は次作に期待します。(詳しくは審査員講評を!)
入賞者の展覧会は、04年6月28日から7月17日まで3週間にわたり週代わりで開催されます。ぜひ、ご来廊いた
だき、多くの励ましやご意見などをお聞かせいただきたいと思います。

作品画像のアイコンをクリックすると大きな画像と作品説明が出ます。

 受賞者名

作品タイトル

最優秀賞 1作品
(2004年6月28日〜7月3日個展)

 絵と文 福田純子

『ジョルジョは しんぱい』

優秀賞  2作品
(2004年7月5日〜7月10日2人展)

 絵と文 東 力

『えんふねにのって』
 絵と文 タカタカヲリ 
『ケンちゃんちにきたサケ』

入選   3作品
(2004年7月12日〜7月17日グループ展)

 絵と文 上野公子

『つりめいじん』
 絵と文 ほりあきな  
『これがいいねん』
 絵と文 山村アンジー
『ハナのおさんぽ』

審査風景
審査員
澤田精一・小野明
松田素子・西須由紀


最終選考まで残った作品(15作品)

『わはしはのっぽちゃん』 鈴木みつ子
『しずかな静かなる小曲』 小川瞳
『プッキーうたうじどうしゃ』 おながえつこ
『森のとけい』 そねけ〜こ
『いし』 エグチリョウ
『オニのこトラコと金魚玉』 高谷まちこ
『きいろいかさのぷりんちゃん』 鴨下潤
『バケネコバジル』 平島毅
『すきすきプリン』 矢島慶子
『泣き虫ぴよこ海の旅』 米満彩子
『はなみず象』 三田圭介
『Good Morning』 石川のぞみ
『ライオン』 松下さゆり
『おかのむこうに』 あかざじろう
『いちにち』 たかいなまい

2次予選通過作品(27作品)

『時計はうたう』 阿部夕希子
『クムのなないろたび』 孔志元
『せっけんの恋』 白井久恵
『ねんどくんとおじさん』 各務孔望
『ちいさなちいさなとこやさん』 米津祐介
『森のトトとるるる』 つじむらあゆこ
『ぴーふるぼのひみつのおうち』 橋本豊
『あお虫くんのフン』 喜田政代
『おとうととおるすばん』 永田徳子
『あかいボール』 ママダミネコ
『梅です!』 若松ちか
『おやすみくまくん』 高島尚子
『ばっかんおばさんのおっきいおしり』 まつもとかずえ
『あしたのおべんとなんだろな。』 河村まこと
『あなぽっこり』 伊東きょうこ
『赤ちゃん侍』 関口美保
『おトイレ』 小林さと
『ハミルトンばあさんのハコ』 キタムラナツコ
『ひのめをみないことば』 キタムラナツコ
『ママのくつ』 山田さとこ
『日曜日はデパートへ』 林のぞみ
『ひょう太のふしぎ』 加藤美佳子
『すっとこやってきた』 大西美沙希
『てんてけとん』 田邉和美
『ハミング』 田中良子
『ゆのみちゃんうみへゆく』 こまきまこ
『ぱんだちゃんのひみつ』 たくぼまき

1次予選通過者作品(117作品)

『むしばーのさくせん』 野尻ゆかり
『さんぽオクトパスガーデン』 尾藤真季子
『Bedroomの窓』 Sacchi
『ピーチのあかいタオル』 井田ルミ
『夢はかなえるもの』 マナンダラ博子
『ようこそ雪女航空へ』 間中美有紀
『ねしずまる だいどころ』 やまなかよしゆき
『WALK』 平野直子
『おしゃれなしまうま』 青井友絵
『こんにちは』 ハマダケイコ
『ふしぎレストラン本日開店!!』 三本桂子
『はりきりおとうばん』 よこみちけいこ
『だんすーる』 久保田康
『色問答』 山田猛二
『おねえちゃんのフクザツ。』 TSURU.
『おへそ』 おぜきひろたか
『どんどこどこどこのびちゃった』 ミロコ・マチコ
『あれ?』 キドコ工房
『ブラジルのサカナ』 杉山喜隆
『かくれが』 森脇かおり
『ミラクル』 はらえりこ
『例えばばなし』 若松ちか
『あすかちゃんのぼうし』 宇田見飛天
『いろんな色屋』 浅井裕理
『朝の光と潮風の音』 尾o田d尚a嗣♯
『MAGGIE(マギー)』 渡辺大輔
『サンタとチーズ』 大谷誠
『くものぷくもん』 西谷美緒
『わたしのおともだち』 せきざわえりこ
『ながい旅』 今野昇平
『ぬすっと』 みさお
『旅のおわり』 福間博隆
『ありんこジェジェのおうち』 佐野直美
『かくれんぼ』 杉原加代
『太陽の親せき』 佐藤正樹
『くうちゃんのおひるね』 おおつかまきこ
『おばあさんと野菜スープ』 水野朋子
『アカとアオーかいのゆめをみるー』 吉野真理子
『Mr.cloud〜ミスタークラウドについて〜』 三角亜希子
『どうぶつサラリーマン』 福岡亜矢子
『2どとくんなよ』 すぎはらみずき
『てんしドーナツ』 すづき陽子
『おさんぽ ぽぽぽ』 久米村貴子
『月』 するめ
『オレンジ』 すう
『ふしぎなレストラン』 加藤東子
『おまかせください』 篠原晴美
『おにんぎょうのミカルちゃん』 伊藤夏紀
『レイトショー』 平尾直子
『みんなおかあさん』 藤川愛
『ふしぎホテル』 本間りょうこ
『ふらさんとぼくと・・・』 池田亮子
『お月様と犬のウー』 難波みえ
『ふしぎなマグカップ』 宮脇直子
『きょうは泣く日』 岳まり子
『おひさまよりいいもの』 しみずゆめ
『顔のない青年』 中村直司
『あみちゃんのにちようび』 ゴウキクオ
『なつのゆうしゃ』 さとうゆきお
『夢のせかいをたずねてみたら』 ブルー・プラネット
『にじをわたったら』 こゆり
『ぶんちゃっちゃくまちよ』 黒部さとみ
『ネズミのマーブルと月色のクマ』 福原麻実
『ぷくにゃんのおくりもの』 寺井智子
『ズボンをはいたおひめさま』 澤田まなみ
『ドウシヨウ』 真鍋一希
『つきのもくば』 有望亜
『エビフライさん』 四井玲子
『なかよくひとつのえほん』 降旗健司
『毛につく毛』 村山淳
『姫』 さいとうなつみ
『とんとんトロルの女の子 おうちをつくろ 後藤秀子
『ねこ きらい』 後藤秀子
『みみずく』 manami
『ひかりのほうに』 橋本光輝
『タムリナとカミナ』 きたちさと
『くろいてぶくろ』 きたちさと
『ふしぎなポケット』 柳堀真依
『おくりもの』 岸井直子
『しろうさみみ』 古田美紀
『Ma-chang マーチャン』 梶川ゆう子
『小さな木の実』 藤川葉子
『アパートのさんかい、ひがしがわのまど』 八木民子
『おさんぽてくてく』 坂口彩
『ポポ クロサニク、おともだちになる』 ありまともこ
『なにがでるの?』 誉田みくり
『カーリーちゃん』 誉田みくり
『おともだちいっぱい』 谷頭渚
『ビーズあそび』 やこうゆか
『まよなかの寝台車』 おぐらみどり
『クモクモ モコモコ』 まもとみほ
『ポットちゃんのパン屋さん』 青空みやび
『 BOX』 村山永子
『HOLE』 村山永子
『こぶたのトントンおせっかい大好き』 やまざきゆにこ
『たぬきくんとドーナツ』 沢田美鈴
『ようこそ!!ミシェルのすてきなファッションショーのはじまりです!』』 Marciel
『インタビュアーのぼく』 八ツ田智美
『あさみちゃん』 加藤朱里
『わがままなじょおうさま』 コバラカオリ
『パオゾウのハナ』 美咲伶衣
『バツルンバツルンなんの音』 山下昭次
『あしおと』 唐鎌亜希子
『だあれのしっぽ』 TETSU
『ピーチャンのそら』 かねこきょうこ
『赤いランドセル』 宮崎賢二
『くまのくまっくる』 川上冴子
『チッチとピピ』 宮園晃子
『おひさまのねぐせ』 藤森理津子
『マッチのもえぞう』 かやまふう
『とりのかみさま』 鈴木マサル
『おもちのベッドはふんわりふかふか』 重田紗矢香
『はるのゆき』 小島枝里子
『あいにいくよ』 鈴木円
『不条理な僕ら』 音羽司
『カード』 ゆり柚莉
『じさ』 三浦夕香理

審査員コメント

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今回は一次選考通過の作品数が過去最高。楽しい。困った。『ジョルジョ…』は高完
成度の絵がグイッと牽引。傘で顔を隠すライオンがチャーミング。『ケンちゃん…』、
いいなあ。あったまる。サケを風呂場に出現させる強引さにより説得力を。『えんふ
ね…』は日常と非日常の間を文と絵で見事に描写。でも、クレーンによる吹っ飛ばし
はちと非日常に振り過ぎた。『これが…』の細部まで神経の行き届いた文は今回のト
ップ。絵も好感度大だが、もう少し華やぎがあったら。『ハナの…』は絵本表現を熟
知した安定感。ハナの弱気のリアリティーを強化して。『つり…』の画力は最優秀作
並み。物語にもう一波乱ほしい。最終選考作にも佳作がいっぱい。『きいろいかさの
ぷりんちゃん』は入選以上でもおかしくない好作だが動物との会話部がやや弱い。
『ライオン』も惜しい。ライオンと子猿の関係は文句なし。他の動物とのやりとりに
一考を。『すきすきプリン』には、思わず ニッコリ。雨の画面にもう一工夫。『オニ
のこトラコと金魚玉』も気持ちいい絵。物語の絞り込みがあれば楽々入選でしょうね。
応募されたみなさん、ぜひ自分なりのやり方で継続、継続、継続してください。(小野明)


....
絵本をつくろうと思いたつ人はまず絵を描くわけだから、当然、絵が描けなければな
らない。ゆえに絵が描ける人が応募することになる。ところで絵本は絵だけでなく文
も必要で、だから文についても絵を描くだけの鍛錬の時間があるべきなのだが意外と
ここが手薄になる。それで絵本としては物語る力に欠けた作品が仕上がることにもう
少し注意をむけてもいいのではないだろうか。では絵本として物語る文というものは
どのようなものだろう。簡明にして人間が生きているなにごとかと繋がっているもの
だといえばそれですんでしまうのだが、実行は存外難しい。単純化と複雑化を同時に
おこなわなければならないからだ。そこで過去の作品を読み直すということがはじま
る。今、活躍している多くの絵本作家たちは、じつはそれぞれが大変な読書家である
というのは知っておいていい事実である。作家になるにはこうした課題を自らの課題
としなければならない。(澤田精一)

....
必ずといっていいほど激論が飛び交っていた最終選考の場が、いつもならず穏やかだ
ったことと、今回の受賞作のもつある種の安定感とは無縁ではないでしょう。独り言
のような作品が目についた初回に比較すれば、これはある意味嬉しいことでもありま
す。とはいえ、安定感というものには罠も潜んでいます。受賞作品(第二次通過のい
くつかの作品も)はどれもみな「絵本のツボ、おさえてるね!」と言えるものでした
が、と同時に「あともうひとおし!」と言いたいところも持っている。それがどこか
は個々にしか言えないのですが、もっと「欲をもってほしい」と思う。「まだまだ、
もっともっと、なにかあるはずだ」と思ってほしい。そういう目であらゆるものを見
つめていれば、必然的に見えてくるものがあり、気づくことがあり、自分の引き出し
がふえてくる。根っこも深くなる。力を磨くためにやるべきことも見えてくる。そう
いう積み重ねの中から、自分のアイデアをあらゆる角度から眺める力、様々な可能性
を考えられる力、そして選択する力が生まれて、ただのアイデアだったものが作品に
なっていくのだと思います。目の前の自作だけを見つめず、日々のあらゆるところか
ら、さらなる底力をつけてください。(松田素子)



今年は、一次選考通過作品が例年に比べると大変多い。審査基準が甘くなったという
わけではなく、全体のレベルがさらにアップしている結果です。しかしながら、際だ
った個性を感じる作品が少なかったのも事実です。応募作で人物や動物以外では、太
陽、月、雲、虹、姫などが多く登場します。場面は、海、山、森、空、お花畑など。
結末は、夢でした、みんな仲良し、よかったね、ありがとう…。絵本のつくり方に、
マニュアルなんてものがあるとしたら、お手本に忠実に作らなくてはと思いこんでい
る人が多いのではないでしょうか?もちろん王道をゆく絵本には、いいものがたくさ
んありますが、同じようなテーマやお話しが繰り返されると、既存の童話や絵本を越
えた型破りな作品が出てこないものかと焦がれます。表現するということは、あなた
自身を読者にさらしていくことかも知れません。きっと読者は、まだ見ぬあなたを待
っているはずです。そして、私も!(西須由紀)

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