|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第3回 Pinpoint Picture Books Competition |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
審査結果発表 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
・ 三回目を迎えたPinpoint Picture Books Competition、今年は応募総数180作品。昨年より応募数がやや少なくなった ものの全体のレベルが一段と上がってきたのが実感です。下記に結果をご報告します。審査の方法は、1次審査は個別審査で 審査員がそれぞれに作品を読み、原画を見て、良いと思うものをチェックします。早い人で半日、遅い人は丸3日かけて全作 品をみます。この1次審査でチェックが入ったひとが1次審査通過です。2次審査以降は、審査員が全員揃い多数決制。ある審 査員がどんなに気に入った作品でも1票しか入らないものは、上がりません。最終選考は、2次審査通過作品を1点1点、細かな 点まで議論されます。最終選考は審査員全員の合致がいかなければ入賞作には決まりません。なかなか合致がいかなくて、長い 時間をかけて検討の末、決定しました。
作品はそれぞれに個性的な魅力をもつ絵本に仕上がっているところが評価されました。
. |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 最終選考まで残った作品(10作品) | ||
| 八田悦子 『ミルク』 坂本綾 『Eddie and Kunkun 』 中島康弘 『エビフライ』 岩田奈穂美 『神さまとドーナツ』 漆崎泰子 『三人の姫さまの話』 黒部さとみ 『クロアテアリーのおかしだいさくせん』 そねけーこ 『NY CAKE shop story』 上田英津子 『いつもとちがう夜』 竹嶋浩二 『イマジンテープ』 赤座次郎 『やまくん』 |
二次予選通過作品(35作品) |
||
| 飯島あいか 『まいにち』 八田悦子 『パーティーアニマルズ 』 コウダアキ 『アオくん』 小杉朋子 『ボクおこっちゃった! 』 数岡京子 『 ピッコとダンダン』 数岡京子 『ピックのたまご』 山中義之 『Astro Mouse Story 宇宙ねずみくんのお話』 ちばえん 『台所の小鬼』 砂畑千恵 『ねむれない』 山田猛二 『centipede...good walk』 井澤美佳子 『馬にのって』 小林阿津子 『かぼちゃマン』 池田圭吾 『ススメすうじくん』 宮本澄子 『ついてく化石』 橋本豊 『Robot John』 細田博子 『 知らなきゃいけないことを勉強する本』 正躰亜矢 『あいつがくる』 横道恵子 『あおいくんしょう』 山口深雪 『シュシュ』 森水生 『しましま』 山田智代 『ピンクのノロノロ』 吉田拓郎 『メアリパパをうめるもの』 古川真貴子 『しまうま先生のしまうまファッションショー』 園田あけみ 『ぶうちゃんとさんぽ 』 近藤万里恵 『ポトラとドロボウある夜のできごと』 吉本由加利 『四の五の言うんじゃない』 ヤマモトタクロウ 『ココロ 』 本岡育恵 『トプコプコポポン』 尾藤真季子 『ゆきんこ旅にでる』 大西麻里加 『En lille AEble 』 西川いづみ 『いくよ 』 鈴木恭子 『ほしのたまご』 木暮奈津子 『なんにもしない』 斉藤和好 『でんちがきれた』 飯野まき 『おつきみ』 |
||
一次予選通過者作品(46作品) |
||
| 近藤まさよ 『ともだち』 八田悦子 『パーティーアニマルズ2 』 重森千賀 『涙が止まらない』 坂本綾 『I watch ABC』 中野博文 『すすめ!トゲプヨ君』 山村アンジー 『黒いカラスと白いハト』 石川まみ 『月が見ている』 間中美有紀 『ゴロピカ3兄弟』 浜マサフミ 『時の吟声』 筒井早紀 『つづきをかこう。』 平見孝 『妖精と女の子の恋のおはなし』 砂畑千恵 『クレイジー・デイズ』 松本一江 『かかしおばけ』 ヒグチタツヤ 『セーター』 ワタナベミキ 『人の市「図案」』 福原麻実 『 一日』 内藤久美子 『うさおくんのかいぶつたいじ』 三上真智子 『クラウディのしっぽ』 宮崎まさみ 『ツバサノカケラ』 山さきあさ彦 『bathroom/beerhall』 松沢重幸 『一度ゆっくり話したかった。』 長野ともこ 『丘の上のレストラン』 なかさこかずひこ 『クマくん日記4』 すぎうらよしこ 『おともだち』 横田美砂緒 『ぶん助のお散歩』 藤井暁子 『私の宇宙は訳ありでいっぱいか?』 野澤知世 『ももちゃん ばあ!』 三田圭介 『少年と月』 伏見江津子 『オオカミのぼうし』 鈴木陽子 『玉子王子さま』 工藤亮介 『すきまからきこえてくるのは』 Gabi Kotoun 『せかいいちばんのシュート』 岸綾子 『その時、ぼくらは』 峯岸佳世 『すきなまち』 園田あけみ 『ONCE AGAIN』 北野絵理 『チットナ』 久保田寛子 『たね』 田中千夏 『惑星Tの話』 角田純子 『two circles』 桜井光世 『タビィの蔵』 カマエアキコ 『はらぺこ兵士と魔女のライター』 後藤恵理子 『後藤細胞』 早川裕子 『オレモンジ・ジュース』 金谷暢子 『くまねこの白い花』 鈴木高徳 『しゃぼん玉吹き』 長谷川よう子 『あったほうがよかったコト』 |
||
審査員コメント
|
|
.... |
毎年、応募作全体のレベルが上がってきますね。見ず知らずの他人に向けて作品を作る、 という出版表現の核についての理解度が確実にアップしている。なので、今年は一次選考 から苦労しました。気になる作品が多かった。で、4人でチョーチョーハッシ、カンカン ガクガクをくぐりぬけた6人が決まりました。おめでとう。「モモのゆめ」、好きです。 絵本がほっこりしたものを伝えるのに向いていることがよくわかる作品です。「雨やど り」もいいところをついています。前半のたたみかけとラストのコントラストがいい。 「おとしものがかりのかばたくん」はどうしたって嫌いになりようがない作品です。頬が ゆるみますです。「かえりみち」、うまい。良質の見本。「6人の老人と暮らす男の子」 のご老人いいなあ。かなりの描写です。ドキリもあります。「キースとパッドおつかいに いく」は総合点でみごと大賞獲得。この完成度を支持します。来年も苦労したいなあ。 (小野明) |
![]() |
.... |
コンペも3回目をむかえると、応募する人もだんだん要領がわかってきて、このように描 けばいいのではないかという判断をもって描いていると感じる作品がかなりあった。それ はある意味で応募する者と審査をする者の間で齟齬がなくなったことを意味することで悪 いことではないけれども、そのように審査をするのならこのように描けばいいのではない かという気持ちは、すでにして絵本という世界を自分自身の力で解き明かし、創造してい こうとする本筋からずれているのである。結果は審査ではなくて、自分の問題である。コ ンペがなくとも、ある世界を創ろうとすれば、それは自身で判断できなくてはならない。 コンペはたまたまのことで、創るというのはそれ以前に〈マイ・ジョブ〉として選択した はずだ。だからなんでこの私が創った世界をあれこれ評価するるのかと反問し、そうした 審査を笑いとばすくらいの気概があってもいい。そうではないか。 (澤田精一) |
|
|
.... |
あくまでも〈絵本〉であること。出版の可能性ということ。その軸を巡って、様々な意見 がからみ合う選考だった。絵における物語性と表現力、テーマ性、読者の共感、文と絵が 奏でる展開の妙などなど…。方程式があるわけではないが、それでもある種のツボ、絵本 的感覚というものはあって、6作品はそれぞれ確かにそのどこかをちゃんと掴んでいたと 言っていい。なおかつ6作品を3ランクに分けたわけだが、その決定はまさに僅差。応募 作そのものの完成度、将来への期待度がしのぎを削った。とはいえ、出版という現実の前 では、どの作品も「そのままで言うことなし!」とはいかないだろうし、受賞作以外にも 個人的にはおおいに気になる作品もあった。それら、ここには名前のない作者も含めて、 (あくまでも)可能性がたっぷりあるということだ。あとは〈絵本を出版する〉というこ とに対しての、作者自身の〈気合い〉と〈冷静さ〉。いろんな意味での、夢をつかむ握力 の問題でもあるだろう。コンペの受賞(応募)が、バネになることを願います。
|
![]() |
総数180作品と今まで一番応募数が少なかったにもかかわらず、全般的にレベルが上がり (西須由紀) |
|
| 3回目を終えたコンペ、過去2回の受賞者たちに最近の活動をメールでお聞きしました。 | ||
|
|
第1回最優秀賞を受賞された松川右紀子さんは、 コンペ入賞して以降の活動 2000年 JACA日本ビジュアル・アート展 特別賞受賞 2001年 Ben's Cafeにて個展 現在は大きめの油絵の製作、絵本もゆっくりですが製作中です。 |
|
|
第1回優秀賞を受賞されたそねけーこさんは、現パリ在住、 ちょうどあと一時間後にNYへ行くのですが今回は事前に幾つか資料を送り返事が来た1つとアポイントメントがあります。ちょうど、いまアメリカのブックエクスポがNYでありそこでも面会になります。 |
||
..... |
第2回最優秀賞を受賞された伊藤恭子さんは、 絵本のほうはフランスの小さな出版社で仏人作家と組んだ本を準備中です。これは絵本の持ち込みをしたところ、すでに活躍している作家と組んで描くように勧められたのです。 さて添付した写真はマダガルカル市内のレストランにて。 |
|
| ... |
||
|
...第2回優秀賞を受賞されたかとうまふみさんは、 前にも言ったことかも知れませんが私やっぱり絵本を描くしかないと思うのです。 |
||
| ... | ||
|
|
第2回入選の山西ゲンイチさんは、 賞をいただいた後に、いくつかの絵本の出版社に持ち込みをしたのですが、そのすべての方がピンポイントギャラリーの賞のことを御存じで、しかも僕が応募した作品のことも知っててくださり、驚きました。そのおかげでスムーズに話ができ、また、他の編集者の方に紹介していただいたりと、賞をいただく前とくらべて明らかに、「絵本を出す」という目標に近付けたと思います。現在は、新しいのを描いたら、僕の作風を気に入ってくださった、いくつかの出版者の編集者さんに見ていただいてます。 ちょうど今、そのうちのひとつが絵本として出してもらえそうな微妙なところです。 |
|