【赤頭巾とオオカミの旅】  樋上 公実子
おやつは三百円までなのに、三千円買ってしまいました。鞄はリュックひとつと言われていたのにスーツケースたくさんになってしまいました。歩きやすい靴でとのことでしたが、性に合わないのでハイヒールで来ました。おかまけにボディガード兼金庫係まで連れて来てしまいました。
 赤頭巾には及びませんが、私の旅もいつも大荷物。だから思い立ってちょっと旅へという人や、小さな鞄一つで旅立つ人はかっこ良いなぁと憧れてしまいます。
 旅は非日常なのに、日常を引きずろうとする潔さのなかさが大荷物にしてしまうのだ、と反省しますが、毎回腕が抜ける思いで旅に出る羽目に。
 この絵の赤頭巾のように、お菓子だけ持って旅にでかけられたら・・という気持ちで描きました。また、この絵は私の油絵第一作目であり、長く続いて欲しい油絵の旅のはじまりでもあります。